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株式会社と一般社団法人の比較②(株式会社のメリット)
こんにちは、大阪の司法書士の眞下です。
最近、紹介でのお仕事がとても増えて来ました。中には交流会で一度しかお話していない方から紹介して頂くこともあり、とても嬉しく思います。
さて、前回の続きで株式会社と一般社団法人の比較です。
一般社団法人は法律が変わって設立しやすくなったので、お問い合わせ頂くことも増えて来ております。そこで株式との形態とで迷われる方もいるかと思います。
今回は株式会社のメリットについてです。
株式会社のメリット
①信頼されやすい
やはり株式会社の大きなメリットはその会社の名前に「株式会社」とつけることができることです。現在テレビCM等をしている大企業や近くにある地元の有名企業など、ほとんど9割以上が株式会社です。一般の方の無意識のうちには株式会社だから大丈夫だろうという心理もあるかと思います。
②資金調達がしやすい
前回株式会社は営利をあげることを目的とする団体と書きましたが、やはり銀行など金融機関も儲かっている会社に貸したいのが本音だと思います。貸し倒れるリスクが少ないからです。銀行はたくさん借りてくれたら利子による収入も増えます。
株式会社の場合は金融機関からの融資以外に株式を発行して資金調達をすることもできます。中小企業も増資が可能なのはもとより、上場すれば、資金調達を増資により行いやすくなるでしょう。
なお社債発行による資金調達も可能です。
③出資者の責任が有限である
株式会社に出資する方の責任は、出資した範囲に限られます。持っていた株式が無駄になる以上の責任はありません。なので、ある程度安心して出資ができます。また、代表者が保証人になっていないのであれば、株式会社の財産と個人の財産は別として扱われます。
④1人でも設立が可能
株式会社の場合、一人でお金を出して株主なり、自分が株主として自らを取締役にすれば、完全に一人で会社を作ることができます。
一般社団法人の場合は社員(一緒に法人を作る人)は2人以上です。
⑤節税面のメリット
一般的に個人事業でされていて、年間所得が500万円以上であれば、法人化した方が節税のメリットがあると言われます。
所得税と法人税の税率の差、経費計上の範囲が株式の場合が広いこと、家族への給与が経費として認められやすいこと等が理由にあげられます。
メリットが長くなりましたので、次回株式会社のデメリットを書きます。