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相続放棄の誤解

2013-06-24

借金問題に関連して、相続放棄についてよく質問を受けます。
親が借金等を残して亡くなったときに相続放棄を検討しますが、『相続放棄』という言葉を知っていても、内容やケースごとの対応を間違って知っておられる方も中にいます。

相続放棄についての誤解が多い点についていくつか書きます。

Q1 相続放棄をしたら、故人の税金の支払わないといけないでしょうか?

A1 相続放棄をすれば、故人の税金も支払う必要はありません。
これに対して自分が破産等をしたときは、税金の支払い義務は残ります。

Q2 遺産分割をして、故人の借金は引き継がないと相続人間で合意が整っているのですが、相続放棄は別途必要でしょうか?

A2 遺産分割をしても借金に関する合意は債権者には主張できません。支払えない場合は相続放棄が必要になります。

Q3 相続放棄すると故人の遺族年金は受け取れるのでしょうか?

A3 遺族年金は相続人の固有の権利として受け取ることができます。

Q4 相続放棄をすると生命保険金は受け取れるのでしょうか?

A4 生命保険は受取人が相続放棄をしていても受け取ることができます。受取人が故人自身の場合は受け取れません。

Q5 相続放棄をしたら、戸籍や住民票に記載はされるのでしょうか?

A5 相続放棄をしても、戸籍や住民票に記載されることはありません。